左写真
水菜種子をラン菌 ハ菌懸濁液に浸漬後播種した。
ハ菌のコロニーの中にミズナが発芽した。
この根域には他の微生物が生息できない!
ラン菌(木材腐朽菌) ハ菌と植物セルロース溶液懸濁液の
圃場に施与した土壌の状態。
ラン菌のみ占有菌となり、他の菌のコロニーは見られない。
処理した圃場の土壌には病害菌が繁殖できない
状態になっている。
ラン菌は「好気性菌」である。
土壌 病害菌の殆どは「好気性菌}。
同じエリアで生きる菌である。
多様な微生物が生息する土壌では、
病気が少ない・・・・?????
この先行知見は大きな疑問である。
有機栽培では、ラン菌 ハ菌のような木材腐朽菌を
削除してきたから、間違った知見が生まれた
可能性を否定できない。
考察 右写真 参照
冬至芽を殺菌処理しないで培養したが、ラン菌担持により雑菌のコロニニーは見られない。
培地は炭素源削除で、冬至芽、ラン菌の炭素源は植物セルロースのみである。
非常に少ない炭素量であるが、ラン菌の生育繁殖は早く、旺盛で、培養10日目で写真のように繁殖した。
〇 圃場における作物の根域にラン菌 ハ菌を繁殖、生息させて「根域エンドファイト」として、
病害菌の根域への侵入、生息、繁殖を防止することは可能である。
ラン菌(木材腐朽菌) ハ菌は多くの作物と共生して「菌根」を形成する菌だからである。
〇 上記の試験から、圃場土壌での実施では、ラン菌の「エサ」として「植物セルロース溶液」の利用も考えられる。
ラン菌と植物セルロース溶液の灌水を行なえば、ラン菌はそれを「エサ」にして、急速に土壌内に繁殖し、
病害菌をエリアから遮断することが可能であるかもしれない。
〇 ハ菌は殆どの微生物より低温生育繁殖力、高温時の生育が早いことから、植え付け時に灌注
、 多年草作物、果樹では早春に施与すれば、圃場をラン菌で占有させることが出来る。
ラン菌が占有したエリアでは病害菌が生息することはできない。
〇 殆どの畑でラン菌を根域エンドファイトにすることが可能である。
スプリンクラーで行えば、大面積の畑作物でも可能である。
注
穀物の土壌病害菌にたしての可能性は・・・あるかもしれない。
これが有効な菌であれば、陸上生産の穀物の土壌病害菌問題に大きな貢献が出来る。
バナナ、生姜・・・・・などの多年草植物のフザリュウム、ピシューム、炭疽病などでは、
株元への溶液灌注で根域へのラン菌繁殖が容易である。
2月6日の状態。
供試材料
菌根イソギクの冬至芽 芽の殺菌処理なし。
炭素源削除ハイポネックス培地 オートクレイブ
有機カルシュウム 微量
植物セルロース溶液 10倍液
培養温度
最低5℃ 最高20℃ 室内静置培養
処理方法
冬至芽を1㎝程度カットしたものを
ハ菌、セルロース、有機カルシュウム混合溶液に浸漬。
これを培地に植え付けた。
処理開始日
20018年1月27日
著作権所有者 (有) 最上蘭園
著作権に関わる全ての行為を禁じます
suma-to siken95